30代からの将棋日記 -71ページ目

第46期 王位戦 第2局 一日目

第46期王位戦 第2局 が始まりました。

本日は羽生王位・四冠が先手。

後手の佐藤康光棋聖は、向かい飛車を目指します。


先日の棋聖戦では、佐藤康光棋聖が▲1七桂跳ねの勝負手を放ち破れましたが、今日の王位戦では9手目にして早々と前例の無い将棋になりました。



【第1図】四冠に定跡無し


この局面で、なぜみんな▲7七角を打たないのだろう?といつも思っていました。
私の実戦では常に7七角!<( ̄^ ̄)>

だって、せっかく2二飛と回った飛車が寄る一手では、強烈な利かしじゃないですか。
その後は左辺の駒も相当使いにくい形になります。
私の棋力では、結局勝ったり負けたりですが・・・


以前より知りたかった形がタイトル戦に登場したので、この対局はすでに満足。

羽生四冠が勝てば▲7七角が本手、負ければやはり玉を上がっておくんだったという結論になりそうです。

本日はここで封じ手。


【第2図】封じ手



終盤に9筋を突きこした先手の得は生きるのか?

私の封じ手予想は、自陣をさらに整備して▲8七銀~▲8八玉の構想。

▲5五歩もありそうですが、壁銀がちょっと怖い形です。


明日が楽しみです。ヽ(*^^*)ノ

《神戸新聞社の棋譜速報ページ》 (携帯でも見れます!)

棋聖戦 第4局の感想

今回の対局を真剣に見ていて思ったことがあります。

佐藤棋聖は典型的な攻め将棋で、細い攻めをつなげて行くのが醍醐味なのですが、受けるべきところは受ける柔軟な一面もあると思っていました。

また、羽生-谷川戦の棋譜を並べていると、羽生四冠は局面によっては、利かされを全く意に介しない気風でもあると感じました。

しかし、この二人が対戦すると、何かが違います。
羽生四冠も、佐藤棋聖も、剛直に相手を正面から叩き伏せようとしているように感じるのです。

特にこの一局は、そのような一面が色濃く現れたように思うのです。

例えば図の局面。


【第1図】


佐藤棋聖は、この△3五桂打に手抜きで▲7四歩とするのです。
手抜いたことにより、数手進んだ局面では角の丸損です。
3五桂打は、一手受けておけば目標になる桂だけに、黙って成桂にさせたのはいかにも大きいと思うのですがどうでしょう?
受ける手を利かされと見たのでしょうか?
三段目のと金も大きいですが、角損はもっと大きいと感じます。この辺り、早く感想戦の記事を読みたいものです。


この後、後手陣右辺でと金を巡る攻防があり、お互いに飛車を取り合って第2図。


【第2図】


やや劣勢の佐藤棋聖は、不安定な後手陣の形を乱すために手筋の「焦点の歩」を放ちます。
同玉、同金、同桂、様々な手が見えるこの局面で、羽生四冠は15分の考慮時間を使い△6七歩!
この歩に手抜きです!


さすがの佐藤棋聖も驚いたのか、最後の考慮時間を投入します。
そして、この△6七歩打は羽生四冠の勝利を確定させた一手だと思います。

当然△3二歩成と進みますが、これにも手抜きで「読み切りました」のノータイムで▲6八歩成!には心底感嘆しました。C= (-。- )

この数手の応酬に、お互いの意地を感じます。
お互いに利かされを拒否し、斬り返す手を中心に指し手を選択していく。

明日、明後日の王位戦第2局も、意地のぶつかり合いを楽しみに観戦したいと思います。

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第76期 棋聖戦第四局 羽生がタイに押し戻す!

《関連記事はこちら。》


本日は、佐藤棋聖が防衛を決める重要な対局。

負けが込んでる羽生相手に、フルセット勝負は私ならずとも避けたいところでしょう。

私も気合を入れて、関西将棋会館の大盤解説会に参加して来ました。

初めて解説会に来たのですが、人の入りは30人ほどで、多いんだか少ないんだか。


戦形は相矢倉。

佐藤棋聖が積極的に序盤から仕掛けていきます。

局面が一旦収まったかに見えたとき、佐藤棋聖のこの一手!


《画像クリックで棋譜再現》
【第1図】

この桂跳ねには驚きました。

負ければ敗着、勝てば勝因の一着というやつですか。

まだ局面が動く前に、早くも勝負手を放つ辺りに佐藤棋聖の内心の焦りを感じます。


羽生四冠はこの桂跳ねを咎め、歩切れながらも桂得を果たし、局面を有利に展開していきます。

この後、激しい攻め合いとなり、▲3三歩打に対し、なんと手抜きで△6七歩打!



《画像クリックで棋譜再現》
【第2図】


もう、どちらかが勝っています。ヽ(*^^*)ノ

どちらが一手勝ちしてるのか?読みの深さ・正確さ比べといった様相を呈してきました。


お互い相手陣に飛車を打ち下ろし、図は棋聖が飛車を呼んで▲5九金打と受けたところ。

ここで羽生に決め手が出ました。



《画像クリックで棋譜再現》
【第3図】

次の一手問題で出題されましたが、わかるでしょうか?


ここではっきりと一手勝ちを決め、タイトルの行方は最終第5局へと持ち越されました。

果たして森内名人のようにフルセットで防衛なるか?

早くも来週の対局が楽しみです。


ちなみに解説会には、「マジカル・えみ」を自称する御方が来ており、こちらも相当の存在感を最前列で発揮しておりました。

せめてぐらいは剃っておいた方が・・・


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棋聖戦の対局予定
佐藤 棋聖 2-2 羽生 四冠

第1局 6月11日(土) ○羽生 - ●佐藤
第2局 6月20日(月) ○佐藤 - ●羽生
第3局 7月05日(火) ●羽生 - ○佐藤
第4局 7月18日(月) ●佐藤 - ○羽生
第5局 7月26日(火) 愛媛県・道後温泉「宝荘ホテル」

将棋道場 対局日誌(05/07/17)

本日はリーグ戦五局。昇段手合いが一局。

-------リーグ戦-------
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第1局:○:三段:先手
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 後手番四間飛車から、即角道開ける作戦。
 4,50代の人の四間飛車はこれが多いですね。
 優勢から寄せきれずにもつれましたが、なんとか勝ちに。
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第2局:●:四段:角落
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 初老のおじ様。
 序盤の作戦負けから、挽回したかな?と思ったが一手負け。
 角落ち戦は作戦負けばかり・・・勉強不足です。
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第3局:●:三段:先手
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 矢倉後手急戦で、受け損ないから一気に不利に。
 なんとか一息つくところまで持ち込み、逆襲に出たが・・・ なんと自陣に金銀貼りまくり作戦!
 なんか粘り負けと言うより根気負け・・・
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第4局:●:四段:角落
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 再びちびっこ四段と対戦。 序盤の作戦負けから粘りまくり、相入玉に。
 入玉将棋は好きじゃなかったので、自分の負けにしてもらいました。
 今日のところは、少年を悩ませたと言うことで満足!
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第5局:●:四段:角落
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 今度はおじいちゃん。 角落ち本日三局目なので、簡単には作戦負けにはならず。
 最後はギリギリのところで負けてしまいました。
 局後はしっかりと感想戦をしていただき、大変勉強になりました。
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リーグ戦:4勝7敗
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と言うことで、一気に星が・・・
5分に戻すのは大変そうです。(>_<;)
こうして見ると、勝ち将棋落としたのは論外として、角落ちの作戦負けが目立ちます。
角落ちで勝率が上がれば、全体的な勝率も上がりそうです。
さらに定跡を勉強する必要性を感じました。


-------昇段手合い-------


今日の昇段手合いは、初段のおじいちゃんと一局。
図は先手のおじいちゃんがつっかけて来たところ!
超力戦系は、上手相手には無理すぎます。
しっかり咎めて一勝いただきました。

 050717 


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星取表(上が最新) 
三段への昇段規定:13勝2敗以上で昇段
 :相手:手合
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○:初段:後手(急戦相掛かり)(05/7/17)

○:二段:振駒(後手:対四間飛車棒銀)(05/7/9)
○:三段:平手先
●:一級:角落
○:三段:平手先
(昇段星取 4勝1敗)
(二段通算 6勝4敗)