2006JT杯 in大阪 | 30代からの将棋日記

2006JT杯 in大阪

JT杯 in大阪

《公式ページ》

《森内VS佐藤戦 棋譜》


行ってきました!

おそらく、神戸生活最後になると思われる、イベントレポ。

棋譜は、すでに公式サイトにアップされてるので、ここでは会場での様子を。


会場には、会場時刻丁度ぐらいに到着。


会場は、昨年の厚生年金会館から大幅グレードダウン。(ー'`ー;)

本年は、青少年会館文化ホールでの開催となりました。


これも、昨年の人の入りがあまりにスカスカだったからでしょうか?

13時近くに来ても、まだまだ空席ありました。


JT杯のイベントは、まず前日に行われた子供将棋大会の決勝からスタートです。

解説は、久保八段と、姐御・・・じゃなくて山田女流。



解説二人

こういうイベントは、やはり解説が命。

手が見える見えない、よりも、エンターティナー性が問われます。

そういう意味では、対局者よりも厳しい目で見られます。( 私に。σ(▼▼;) )


さて、低学年の部、高学年の部の順番で始まる子供大会決勝。

持ち時間3分、使い切ったら一手20秒の超早指し。



低学年の部 高学年の部
対局・高学年
【対局風景:高学年の部】

プロと同じ盤・駒を使い、着物着用での席上対局。

写真の4人の少年には、きっと良い思い出になったに違いありません。


高学年の少年二人は、対局開始前には、会場全体に響き渡る大きな声で、

「お願いしま~す!!!」と掛け声と共に一礼し、感心してしまいました。


すかさず解説の姐御が、「プロも大きな声で挨拶しては?」と久保八段に振ると、

「えぇ、まぁ。ははは・・・」と、歯切れが悪い。

のりでいいんだから、「そうですね!プロは元気が無くてダメですね。」ぐらい言わないと・・・


対局は、どちらも大熱戦。


低学年の方は、飛車を詰まされた先手の山内君が、当然のように飛車を切った手に驚き。すごい!

銀を取って歩を打つ辺り、まさにノータイム。これで難しい将棋になってる事に、二度びっくりです。

どちらが勝ってるかわからない終盤戦、後手の山中君側に失着が出て、打った角をすぐに抜かれて残念な結果に。

最後、即詰めに討ち取った山内君は、お見事でした。


高学年の部の方は、相振りに。

先手の堀君が優勢に進めていたように見えましたが、△6六金と、飛車取りに打った手の応手でおかしくなってしまいました。

飛車一枚の攻めなら大した事無かったので、飛車を取らせる代償に7三を攻め続けたかったところです。

最後、受けた駒を取った手が詰めろになり、投了。


元気にステージから降りてきた堀君でしたが、表彰の時にうっすらと泣いてました。

やっぱり悔しかったね。私もつられて泣きそうでした。


こういう少年・少女達がガチンコの真剣勝負を見せてくれると、やっぱり将棋は面白い!と再認識できて、将来は将棋の普及も・・・という気持ちが膨らんじゃうのが困ったものです。


棋譜を掲載すべきか少々迷いましたが、せっかくなのでアップ。

息詰まる戦いが、少しでも伝わればと思います。


《小学生大会:決勝譜:上段-低学年の部  下段-高学年の部》


そして、いよいよ佐藤棋聖、森内名人の登場。

両対局者・森内-佐藤


両者とも、奨励会の同期なので負けたくない相手と発言。

会場を沸かせます。



対局開始

戦形は、佐藤棋聖の普通の中飛車。

解説者両者とも、「アマチュア時代、修業時代に覚えた形。どう攻めてどう受けたか、あんまり覚えてないですねぇ~」といった趣旨のコメント。


でも、街の将棋道場なら、中飛車と言えばこれが7割ぐらい。

ゴキゲン中飛車は少数派です・・・というのが、私の感覚。

それだけ、高齢者が多いって事なんですかねぇ。


森内名人がうまく捌いたかと思ったのですが、佐藤棋聖が角筋で牽制し、終始局面をリード。

終盤は、まだ難しいと思った局面から4四馬で一撃必殺。

お見事でした。


感想戦 表彰


写真は、局後にポイントを語るお二人と、表彰式です。

2三歩の突き捨てはどうだったか?と森内名人。

1一飛車打を無くして損だったと振り返ります。


商品は、JT飲料一年分。(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

さて、目玉のプロ棋士の対局で、なぜこんなに記事が少ないか?

それは、寡黙な解説者に責任があります。。。(▼O▼メ)

とにかく、全然しゃべらない。

対局者が何か指せば、「これはこういう狙いで・・・」みたいなのばかり。

そんなの説明しなくてもわかりますって!


あまりに解説がつまらなくて、正直途中眠たくなっちゃいました。


そういえば、山田姐御との対話の中で、久保八段、

「公開対局の解説は緊張します。公式戦ですから、勝負に影響するような事はしゃべれないですし・・・対局者より緊張します。」

のような事を、言い訳がましく発言してましたね。


オイオイ、公式戦だから気を使うとか、対局者に影響する事言えないとか、そんなのこっちの知ったこっちゃ無いで。

指してるのは、今期最強の佐藤棋聖と、永世名人に一番近い、森内名人。

失礼ながら、久保さんの解説でのせいで、あぁ、そうか!ってな事で逆転・・・なんて無いと思います。


お客さんというか、私が求めているのは、対局者のエピソードや、裏話。

とにかく、笑える話が聞きたいのです。


久保先生、会場を笑わせるような事、何か言いました?


会場に来なければ聞けなかった、会場に来たからこそ聞けた話があった、それだけで、イベントに参加して幸せな気分になれるってものです。

ぶっちゃけ、指し手の解説なんて、よっぽど気付きにくい筋以外は説明不要。

雑談8割、指し手2割でいいんです。早指しなんですから。お祭りなんです。

昨年の福崎先生のような、抱腹絶倒、対局時間が短く感じてしまう、そういう解説を一日も早く習得してください。

冷たいようですが、久保先生の解説会には、二度と行く気がしません。


苦言ばかりになりましたが、解説がイマイチでも楽しめる、子供大会決勝戦。

昨年もそうでしたが、胸に迫る本物の感動を与えてくれます。これだけでも、見る価値有りと断言します。


観客の年齢層が高いなぁ~とか、客先埋まらない~とか、いろいろ不安な点もありますが、来年のJT杯大阪大会の頃は、私は北海道へ戻っています。

それがなんとも残念。

札幌は、私の職場っていうか、現場からメチャメチャ遠いんです・・・(x_x;)


そして最後に、このような素敵な大会のスポンサー&運営までやってのけるJTに、大感謝。

関係者の方、素敵な時間をありがとうございました。