2006デュオこうべ 将棋フェスティバル | 30代からの将棋日記

2006デュオこうべ 将棋フェスティバル

2006デュオこうべ 将棋フェスティバル

於:10月9日(月)


宣言どおり、行って来ました。神戸の将棋フェスティバル。


催しは、


・早指し戦 - 小阪 昇七段、神吉宏充六段、本間 博六段、山口直哉(県名人)
・神吉の部屋 内藤國雄九段、久保利明八段
・指導対局 内藤國雄九段VS国津ねむ(アマ)

・漫談 井上慶太八段、神吉宏充六段
・記念対局(久保利明八段VS井上慶太八段)

と、なかなか盛りだくさん。


12時半から指導対局の申し込みと予告に書いてあったので、時刻通りに行ったのですが、とっくの昔に受付開始しており、私は時間通りに行ったのに第2部の方へ。

(ー'`ー;)ムムッ

こういうフライングは、一番嫌いです。


まずは、早指し戦の一回戦を見物。


小阪七段VS神吉六段 本間六段VS山口アマ
【一回戦】

早指し戦は、山口アマをメンバーに加え、10秒将棋。


小阪-神吉戦は、神吉六段があっさり不利になったかと思うと、そこから挽回。

思わぬ熱戦になり、決勝も含めた3試合の中で、最も面白い将棋になりました。

決勝は、神吉-山口アマ戦になりましたが、こちらは神吉さんが「鬼殺しでいきまっせ~!」と元気良く宣言してしまった為、山口アマが角道を開けずに受ける展開に。

後は、山口アマの巧妙な差し回しの前に神吉さんが土俵を割る形になりました。

山口アマVS神吉六段
【決勝戦】

う~ん、鬼殺しをどう受けるのか見たかったので残念です。

私は、まだ低級時代に倶楽部24で何度もやられた苦い経験が・・・


さて、指導対局ですが、私がプロの指導対局を受けるのはこれが初体験。

正直、猛烈にワクワクしました。


手合は2枚落ちで。

これには目的があって、極たま~に二枚落ち上手で相手をする事があるんです。

そこで、下手棒銀に対する対策、上手の駒の運び方を学びたいなと。


指導対局の様子
【指導対局の様子】

一人で4、5人を受け持つのかと思いきや、指導の棋士がみなウロウロして歩き、気ままにパチリパチリと。

第2部の時間になったので会場を移動してみたら、まだ第一部の人がやってます。それも3分の1ぐらい。

結局30分押しで第2部に。


やってみて、なんで30分も押したのかわかりました。

序盤のどうでもいいところで、一手指すのに指導棋士の方が来るのを待たなきゃならないんです。

ひどいときは、5分は待ちましたね。

だって、どちらの手番かわからないじゃないですか。適当に回ってるんだから。

で、こちらから「指してください」って言う雰囲気でも無かった為、むこうから声を掛けてくれるのを待つしかないのです。


で、終盤の入り口、一番楽しいところに差し掛かったところで

「はい、時間ですので~!」

という声が。

さっきは30分押したやんけ!こらぁ!(((ノ`O´)ノ

顔を上げて見渡すと、まだ3分の2ぐらいの人が中盤戦と言う感じの局面。


小阪六段がやってきて私の盤面を見、

「う~ん、難しい寄せ合いで、どっちがはっきり優勢とも言えないから引き分けだね。」

と、たった一言。


引き分けって・・・

他の人も、次々と引導を渡されてました。


なんか、1時間真剣に考えて損した感じです。

どこが悪くて、どこが良かったかも教えてもらえませんでしたし。(この方式なら当然ですが・・・)


ということで私の初指導対局は、煮え切らない思いと納得できない気持ちを抱えて終わりました・・・


まぁ、1時間の予定だったし、仕方ないよね。。。と思い、次の第3組の指導将棋を見物しようと思ったら。

指導対局の様子2
【第3部の様子】

ヾ( ̄o ̄;)オイオイ

めちゃ空いてるジャン。

終わってない人は、やらしてあげようよ。最後まで・・・


私の隣にいた少年だって、中盤戦で引き分けの引導を渡され、ものすごく残念そうな顔をしていて可哀想だったんですから。


利用者の立場に立った改善ができるようになるのは、連盟の方々には無理なんだなぁ、きっと・・・と実感した瞬間でした。


さて、気を取り直して内藤九段-国津ねむちゃんの指導対局。

手合は2枚落ち。


序盤、棒銀で攻めていくねむちゃん。

うまくいなしつつ、上手が反撃に出た瞬間が次図。

次の一手を考えてください。

内藤VS国津

次に、3八歩や5八銀、6六歩まであり、下手楽勝とは言えない局面。

まだまだ優勢ですが、少し緩むと上手に押し切られる可能性があるところ。

中盤、飛車を押さえ込まれそうなところで強手が出ます!


それが、▲4五銀!

う~ん、強いですね。これはナオタ君も勝てんわ。


以降は、寄せでやや緩んだものの快勝です。

この日のイベントで、もっとも観客が多かったのもこの記念指導対局ですね。

内藤VS国津

やはり、ちっちゃい女の子が将棋を指している、と言う事で、あきらかに普段将棋に興味無さそうな若者達や、カップルまで見物してました。

う~ん、普及に弾みがつけばいいのですが・・・


というわけで、指導対局の方は大不満であったものの、その他は押しなべて神吉六段のトーク力もあり、面白いイベントだったと思います。

来年から来れないのが実に残念・・・


最後の、久保-井上戦は用事があった為見る事はできませんでした。

残念!


一つ気になるのは、国津ねむちゃんの対局以外は空席が目立ったこと。

地下街のメインストリートで開催しているのに、足を止めて急遽見物、って感じの人が極少なかったこと。

米長さんは言わずとも、他の棋士の方々、本気で普及に励まないと、兼業棋士でしか食っていけなくなりますよ!

(; ̄ー ̄A アセアセ・・・


以上、乱文乱筆ながら、イベントレポートでした。