羽生vs佐藤全局集 (感想その2) | 30代からの将棋日記

羽生vs佐藤全局集 (感想その2)

評価:★★★★★

(全部読んでませんが、お勧め!)


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羽生vs佐藤全局集

羽生vs佐藤全局集

100局を超えたトップ対決のすべて


著者:日本将棋連盟
出版社:日本将棋連盟
サイズ:単行本/318p
発行年月:2006年09月
ISBN:4819702122
本体価格 2,800円 (税込 2,940 円) 送料込



昨日の続きを。

もう夜中で死にそうに眠いので、いつもに輪をかけての乱文を先に謝罪。


さて、(その1)で紹介した寄稿や自戦記の他、このような対局集であれば気になるのが、


  ●羽生VS佐藤 激闘の記録 (統計編)


私、こういう数字物が大好きで・・・( ̄▽ ̄)

内容は、同一カード一覧にタイトル戦戦績に・・・この辺りも、谷川vs羽生 100番勝負 を踏襲しています。

異なるのは、戦形分析が付いていること!

これはうれしいかも。

ちなみに、相居飛車が75局と、予想以上に圧倒的多数派です。

振り飛車党が並べると、苦痛かもしれませんが頑張って!>niteruさん・・・


また、タイトル戦戦績も昨年度までで、羽生先生から見て13勝3敗。

そんなに差が開いてるとは・・・

しかも、今年度分を加えると・・・・・Σ( ̄⊥ ̄lll)・・・・・|


同一カード一覧を見ると、羽生VS谷川戦が、さりげに150局達成してますね!

谷川先生の復調で、早いうちの200番指し達成を望んでますよ!

く( ̄Д ̄)ノガンバレーーー♪


ん、脱線してしまった。



肝心の棋譜の方は、公式戦を昨年度分まで全て収録

昭和63年の若獅子戦(←そんなのあったんだ・・・)準決勝に始まり、今年三月の王将戦第7局まで、全107局。

それに、番外として非公式戦を二局。(IBM杯準決勝、非公式戦時代の銀河戦決勝。)


棋譜解説陣として、下記六名がエントリー


・日浦市郎 七段

・中川大輔 七段

・飯塚祐紀 六段

・沼 春雄 六段

・豊川孝弘 六段

・武市三郎 六段


太文字にした棋士は、谷川vs羽生 100番勝負 でも解説陣としてエントリーされていた方。

2/3がかぶっているので、前回の解説が不満だった人はどうしたものでしょう。

まだ数局しか並べてないので、なんとも参考になりませんが、私程度の棋力ならこれで満足です。

道場四段以上クラス、倶楽部24で初段以上クラスなら、ひょっとすると不満かも。どうでしょう?


解説記事は、見開きで一局。

全局とも、局面解説を2ヶ所、勝負のポイントだった局面を、囲みコラムで1箇所が基本的な構成。

ここらも谷川VS羽生100番勝負と同一なので、それがOKなら本書もOK。


これら109局を、並べて鑑賞するのもいいですが、個人的には「高速棋譜並べ」の格好の教材だと思っています。

具体的な活用方法として、100手3分少々でパパパ~っと並べちゃう。

棋譜の文字がBoldになっているところは、解説があるのでポイントなんだなぁ~ぐらいの気持ちでほんの少し意識を集中。


並べ終わったら、局面解説記事を読む。この繰り返し。

「勝負のポイント」コラムは、寝る前の教材として、その日並べた棋譜の分について、布団にくるまって読む。


将棋年鑑と異なるメリットは、各見開きの棋譜毎に、戦形が書いてあること。

同じ戦形をまとめて並べたい場合に、大変助かります。


そんな素敵な教材としても大活躍する本書は、羽生ファン、佐藤ファン、居飛車党、どれか二つに当てはまるなら絶対に買い。

(⌒^⌒)b

連盟が出版した本なので、 将棋連盟DSショップ でサイン本か何かイベントやってないのかなぁ~と思ったら、 本書の商品エントリーすら していないんですね。

( ̄ヘ ̄;)ウーン


あ、そうそう。一つだけ苦言を呈するとしたら、本書のタイトル。

「全局集」って、この二人はまだ対戦を重ねるだろうし、事実重ねているのだから、やっぱ「100番勝負」の方が良かったんじゃないかと。

みなさん、どう思います?