第55回NHK杯 一回戦第15局(2005年7月10日)
本日は「行方 尚史 七段」vs「桐山 清澄 九段」戦
先手の行方七段が、横歩取りを採用。
桐山九段は、これを受けて立ち、横歩取り8四飛戦法へ。
急戦調に5六歩と桐山九段が仕掛け、飛車切りの強襲からと金を作る展開となり、やや後手指しやすいと思っていた図の局面。
<画像クリックで棋譜再現>
ここで、桐山九段は4七とと寄ってしまい、5四飛と飛車を捌かせてしまった。
4五桂と5四飛がWで捌けたのが大きく、と金が寄る展開になる前に寄せられてしまいました。
感想戦では、図の局面では5五歩が味の良い手とされており、そうやって飛車先を押さえておけば、と金の活きる展開になりそうでした。
高齢の桐山九段が横歩取りを受けて立つのは、負けたとはいえ局後に爽やかさを感じました。
堂々と負けるとは、この事ですね。