第76期棋聖戦第3局 | 30代からの将棋日記

第76期棋聖戦第3局

第76期棋聖戦第3局
産経将棋Web

  

ネットで中継されるこのタイトル戦。
佐藤康光棋聖が1勝1敗と押し戻した上り調子の対局であり、挑戦者の羽生四冠にとっては名人戦フルセット負けの直後の対局だけに、この勝者が棋聖戦を制するかもしれない重要な対局です。

戦形は早い段階で変則的に。
先手矢倉に後手急戦3手角の構え。


【第1図】
第76期棋聖戦第3局第一図


図の角を引いた段階で、すでに前例の無い局面だと思います。
佐藤棋聖は、矢倉後手番では急戦を多く採用している気がします。


対して3筋が一見薄いため、先手の羽生四冠も急戦で咎めたくなったのでしょうか?
駒組みがある程度終わり、玉を囲う前に先手が仕掛けます。



【第2図】

第76期棋聖戦第3局第二図


羽生四冠は、どこに誤算があったのか?
私の棋力では週間将棋を待たねばなりませんが、結論としてはこの仕掛けは無理筋だったと思います。


悠長に囲っていては、後手玉も安定して持久戦調になるのを嫌ったと思いますが、結局は自玉の薄みが仇となった格好です。





【投了図】
第76期棋聖戦第3局第三図


投了図から、後手に寄りは無く、受けるなら6八金引きぐらいですが、同竜として必至です。

次の第四局で羽生がまた巻き返すか?

まだ楽しみな対局が続きます。
個人的には、第5局まで楽しませて欲しいところです。


第4局 7月18日(月)
第5局 7月26日(火)